ヤンキー彼氏
「てめぇ!!」

倉庫の前にやって来たというのに…


てめぇ!!って…

音をさせすにゆっくり扉をあけた。


寛樹はあのでっかいソファーの上にドカッと座っている。

そしてカケルが何人もの男を殴っていた。

「お、芽衣。退けよ」

寛樹が前に立っているやつの顔を殴って蹴り飛ばした。

「ひろ…き」

「あのさ、パン買ってきてくんねぇ?」

「あ……うん」

怖いよ…寛樹も…カケルも。

カケルとは同い年だし一応男友達だったら一番なかいい人。

いつも笑顔でバカで優しいカケルが目の前で喧嘩してる…

顔も整ってるくせに今のカケルは顔が歪んでる…。

怖いんだけど……

あまりにも平凡な生活を願ってるあたしには刺激が強すぎたので

早くここから出ようと考えたのだ。



< 61 / 129 >

この作品をシェア

pagetop