ヤンキー彼氏

「ま…あれだ。
俺、恋したことねぇし…
だから…まぁ…」


なに焦ってんだよ…俺。

芽衣に一度『その余裕いつまで続くかな~』なんて

調子こいて言ってたけど

俺のほうが余裕なんてねぇよ。

今みたいにこんなに焦ってさ…。


「俺帰るわ!!じゃあな~」


廉は走って倉庫を出ていった。


「だから…まぁ…

お前が初恋ってやつ…なわけ…だから…」


「だから…?」


「お前以外本気になったことねぇよ」


好きなんて簡単に言える訳じゃなく…


いつも遠回しに言ってしまうかもだけど…


俺は…………心からお前を 好きなんだぜ??
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