カタオモイ.










ある朝。


いつもの様に
学校へ向かう。


いや、いつもの様に。
ではないか。


いつも一緒に
登校しているのに、
今日に限って
愛から


「ごめん、
明日は一緒に学校行けないのっ!
琴音に『早く来て』って
言われててさ。
ごめんねっ!」


と言うメールが送られてきた。




門をくぐり抜けて、
教室へ向かう途中に
廊下でヒソヒソと
話している愛と琴音を
見かけた。




胸騒ぎがした。





自分の席に着くと、
横で座って居た淳が
話し掛けてきた。


「なあ」


私は、仕度をしながら
適当に


「ん?」


と言う。


すると、淳は
うすら笑いしながら









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