カタオモイ.
桜は登校時間が
結構遅いから、
寒い中、外で待つ。
すると、
中から桜のお父さんが
でてきて、
「あれ...?
どうした??」
と声をかけられた。
「あ、えーと...
今日桜誕生日だから、
サプライズしようって」
手短に話すと
「んじゃあ、そんな所で
待ってないで中入ったら?
まだご飯食べてるけど」
ハハッと笑いながら
話す桜のお父さん
の配慮から、
私達は桜の家に入った。
「よっ桜っっ」
リビングへ入って
顔を覗かせると、
味噌汁を飲んでる
桜が振り向いた。
「へ?」
間抜けな顔で言葉を落とす
桜に、思わず3人で笑う。
一緒にご飯を食べている
お母さんと妹2人も
桜と同じような顔をして
こっちを見ている。