カタオモイ.










「やった、勝ったああ♪」


陽気な声で私は
みんなに手を見せる。



「ok、西野っと。
そっちは誰が勝った?」


先生は火起こし係の下に
「西野」と書き、
もう1つの方のグループに
聞いた。


「木田でっす」


手を挙げたのは...

ハル。




私は自分でも
頬が熱くなるのが
分かった。




「『木田』ね。了解。
じゃ、座って。

次ー、
お米を入れる係ー...」




言われた通り、席に着く。


ハルの方をチラリと
見てみる。


別に動じてなんてない。
前の男子と普通に
しゃべっている。


---ちょっとぐらい
反応してくれたっていいじゃん。









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