カタオモイ.










チラリとハルの方へ目をやる。
頭を掻いているハルを
少しの間みていると、目があった。


あ、


「んーと、あ!
待っててね、
メモするノート持ってくるから」



私はハルの席の前をすぐに離れて
窓際の自分の席へ駆ける。




前は、
ハルと普通に話せていたのに。


どうしてなんだろう。



---そっか、
それは私がハルの事を
どうしようもなく
好きだからなんだ。



そうなんだ、
私はハルが好きだから
こんな赤面したり
嫉妬したりするんだ。



心のつっかえが
とれた気がした。


私は、
モヤモヤしていた気持ちが
ハルへの想いの再確認から
無くなった。









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