カタオモイ.
お米が入った黒い入れ物を
お米を洗う係が持ってくる。
飯盒に置かれて、
私とハルは一緒になって
枝をいっぱい入れる。
先生が火をつけて、
うちわ係が扇ぐ。
ハルと一緒に枝を入れたり
動かしたりする。
「ちょ、お前入れすぎ!」
ハルはおいおいと
呆れながら私を見て笑う。
「アハハッ」
私も一緒になって笑う。
***
お米が炊きあがって、
みんなは門の方へ向かう。
私とハルは残って
枝の後片付け等をしていた。
「面倒臭いー、
私も早く食べたいー」
愚痴を零すとハルが、
「俺もだし!
つーか全員もう食べてるし...」
周りを見渡すと、
別の飯盒の火起こし係しか
居なかった。