カタオモイ.
第二章 * 恋敵
11月も中旬。
朝が肌寒く感じる様に
なりつつある今日この頃。
恋噂も落ち着いてきて、
色々言われなくなってきた。
そんな時。
また事は起きてしまったんだ。
「放課後、教室で話そうよっ」
琴音にそう告げられたのは
トイレで。
それだけ言うと琴音は
「じゃあねっ!」
と軽く流し、トイレを出た。
琴音はいつもの8人の1人
なんだけど、
別に仲が良いってワケでもないし、
悪いワケでもないんだよね。
***
放課後が来た。
何故か愛も一緒に居たけど、
愛と琴音は仲が良いから
まあ、別に驚く事でも
無いって感じ。
「あのね、あおい」
如何して愛が喋るのか
って思うけど、ここはスルー。