天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ
ご飯、味噌汁、焼き魚、お新香、納豆。

『天神朝の定番和食セット大盛り』を食べているのは、龍太郎のクラスメイトの建布都。

豪快に大口を開けて白飯をかき込んでいるのだが、不思議と下品さとか汚らしさを感じさせない。

小奇麗な食べ方とでも言うべきか。

その視線が。

「ん゛?」

学食入り口に立つ龍太郎達へと向けられる。

「んぐっ…よぉ、龍太郎に…拓斗だったか。今朝も修行が?ご苦労だったな」

箸を片手にヒョイと手を上げて挨拶する建布都。

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