運命の人



しかし、そんな香織の願いは一向に叶う気配が無い。


私からしなければ・・・


香織はそう思いながらもなかなか実行にうつせずにいた。


2人に会話はなく、周りの花見客の陽気な声と、心地良い風の音がするのみである。


香織はしばらく自分と格闘しながらも、そろそろ公園の出口か見え始めた頃、意を決して健一の横に並ぼうと駆け寄った。



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