王龍×姫龍


ん?何か浮いてる?ふわふわしてる~。
何か心地いいなぁ…あ、もしかして雲の上?そうだ、きっとそう。目を開けたら一面に広がる青い空…じゃない。

『わぁ!!!そっ蒼也!なっななぁ~』

「意味わかんねぇ」

『だって~!!何でお…お姫様だっこしてんの!?』

「お前が寝てたからだろ」

『起こしてよ!!』

お姫様だっことか恥ずいじゃん!
まだ引きずられた方がいいわ!!…やっぱやだ。

「うるせぇな。黙って運ばれてろ」

『…はい』

んな事言われたらはいとしか言えないじゃん。しかも軽く睨まれたし。もう、ぷんぷん!!…おえっ。


奥の部屋に着くと皆、目を丸くしていた。一人はニヤニヤしていた。

「フー。ラブラブじゃ~ん」

『ちっ違う!!』

違う違う違う!!湊人ちょっと黙れー!

『蒼也、とりあえず降ろして;;』

「まだ寝んのか?」

『…は?あ、いやもう寝ないよ』

いきなり質問されて間抜けな声出ちゃったよ。

「わかった」

ふぅ。やっと降ろしてもらえた。

『あ、蒼也ありがとう』

「…ん」
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