王龍×姫龍
かくれんぼ名人って言われてたからね。
「かくれんぼぉ?餓鬼の遊びじゃねぇかよ」
『餓鬼でも牡蠣でもいいからやりたい!ねぇやろ?』
「…しゃーねぇなぁ。特別にこの彼方様が相手してやるよ!」
『やったっ!言っとくけど私なめてると痛い目に遭うからね!!!』
「誰がてめぇなんかに負けるかっての。余裕だ余裕」
言ってくれるね彼方君。
フフフ…返り討ちにしてやる。
『じゃあ私隠れるから見つけてね~』
「精々見つからない様に頑張れよーー。」
久しぶりのかくれんぼ。腕が鳴るぜ!!
さぇて何処隠れようか。風呂、トイレ、ベッドの下…ここは王道のクローゼットだな。
私はベッドがある部屋へ行きクローゼットの隅の空いたスペースに足を伸ばして座った。
ここなら暗いし服あって見つかりにくいだろ。
隠れて少しすると彼方が探し始めたみたいだ。当分ここには来ないだろう。
そう思うと暗いせいか眠気が襲ってきた。
…あれ、さっき寝たのにな。仕方ない、少しだけ寝よう。すぐ起きれば大丈夫。
あっカラコン外さないとずれるかも。さっきずれなくてよかった;;
私はカラコンを外しケースに収めるとクローゼットの壁に背を預け瞼を閉じた。