王龍×姫龍
『私の瞳の色嫌じゃ、ないの?』
「しつけぇじゃ~ん。俺はその色好きだぜ~」
他の皆も私の瞳の色を気にいってくれた。
『マジかぁ……あー……』
言いたい事いっぱいあるのに言葉にならない。
でもマジ安心したぁ。安心し過ぎて飛び跳ねるとこだったぁ。
「だから蓮愛ちゃん、俺達といる時はカラコンしなくていいからね」
『うん!思いっきり飛び跳ねるからね!!!』
「えっ蓮愛ちゃ…」
と言いかけた和樹を横目に私はドスドスと飛び跳ねた。私こう見えて結構ジャンプ力あるんだ~。
ジャンプ、ジャンプ、デジャブ!!!
あれ何か一個違う。でもまあいいや。
このまま飛び跳ねてブラジルに行こう!…いや、行くなら沖縄だな。
真っ白な砂浜、照りつける太陽、透き通るような金髪…。ん、金髪???何故沖縄の海に金髪が…――
『のわっっ!!!?』
おきなわぁぁぁぁぁ。
沖縄がひっくり返った。正確に言うと妄想旅行していた私が足を何かに引っ掛けてソファーに倒れこんだ。
旅行の邪魔をした犯人。それは…
「ギャハハハハハ、マジでこけやがったこいつ!!あーだっせ、ヒッヒッヒ」
倒れこんだ私を見て大笑いする金髪猿野郎だった。
『くそ猿がぁぁぁ』
瞬間私は猿…いや彼方に掴みかかった。