王龍×姫龍
『彩…蝶姫、月姫にこっちは終わったって連絡して』
やばいやばい。姫龍として外に出てる時は通り魔…じゃなくて通り名で呼ばなきゃいけないんだった。
ちなみに私の通り名が紅姫で彩乃が蝶姫、千夏は狂姫で玲華が月姫。
「紅姫、さっき名前間違えかけたでしょ。」
『ばれてたか。狂姫は気付かなくていいとこでよく気づくよね』
「え?ほんと?やったー褒められたぁ」
あれ、褒めてないんだけどな。でも今更そんな事言えない。だって千夏すごく喜んでるんだもん。
「あんたらバカやんなくていいから。それより今からどうする?」
「暇だし王龍んとこ行こうよ」
『私大義いから帰…「よし、王龍のたまり場行こう」
遮られた。
そんな酷い事されたら悲しくて鼻水出るよ。…じゅる。
「あれ、紅姫風邪?」
『いや大丈夫』
「寒いし早く行こう?月姫は来ないらしいし」
風邪な訳ない。馬鹿は風邪ひかないって言うし。…自分が馬鹿って認めちゃったよ。
でもさっきから頭が痛むのは気のせいだろうか。