王龍×姫龍


「おじゃまんぼー」

あれから私達は暇潰しの為に王龍のたまり場に来た。

「よ~。今日鬼虎に喝いれたんだって~?」

「あっ和樹~」

彩乃が湊人の質問を見事にスルーして和樹に抱きつきに行ったから代わりにおじゃまんぼー(千夏)が答えた。

「そうだよ!珍しく蓮愛がやる気になったからね!!」

『私もやる時はやるんだよ』
 
「蓮愛と千夏何もしてないでしょ」

鋭いとこつきますね、彩乃さん。

ここはあえて返答しないでソファーに座った。彩乃の言葉から逃げたわけじゃないよ?違うよ?

「おい、そこどけろ。そこは俺様の特等席だ」

『えー嫌。動けなうぉっ』

きついきつい!!
空き缶みたいにぐしゃっと潰れちゃう!

『彼方きついっ邪魔』

「邪魔なのはおめぇ…熱くね?」

『は?彼方暑いの?』

彼方は暑がりなのかな。私は…寒い。あれ、熱い?寒いし熱いなぁ。なんかフラフラするし。あっそうか。

『睡眠不足なんだ』

「いきなりなんだよ」

『私きっと睡眠不足だから体が変なんだ。彼方、ここベッドあるよね?借りるね~』

勢いよく立ちあがってベッドがある部屋に行こうとした、が、

< 26 / 74 >

この作品をシェア

pagetop