王龍×姫龍

~蒼也side~

ガチャ

「蒼也ここにいたのかよ。そいつ寝てんのか?」

蓮愛が寝たら彼方が部屋に入ってきた。

『あぁ、一回起きたけどな』

「二度寝かよ。どんだけ寝れば気が済むんだよ」

寝かせたの俺だけどな。
無防備な顔して寝やがって。いつも馬鹿なことしかしねぇこんな奴が族のトップなんだな。

「あれから何か聞いたか?」

『聞いてねぇ』

何でしばらくの間たまり場に来なかったのか。気にならないって言うと嘘になるが無理矢理聞き出すつもりもない。

「ったくこいつ、心配かけすぎだっつの」

お前がそんな事言うなんて意外だな。

『お前こいつの事…―――いや、なんでもねぇ』

「あぁ?んだよ。気になるじゃねぇか」

『気にすんな』

これを言うのは今じゃねぇな。

『お前部屋にいてやれ。俺は出かける。そいつ任せた』

「勝手に任せてんじゃねぇぞ」

そんな事言っても部屋にいてやることくらいわかってる。
俺は蓮愛を彼方に任せて部屋を出た。
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