王龍×姫龍
『彼方?』
優しい優しい私は背を向けたまま彼方に話かけてやった。
ドサッ
へ……?
ベッドに誰かが倒れこんだような音と振動が伝わってきて振り向いた。
『ちょっ!あんた何してんの!!』
「ただ転がってるだけだろうが」
振り向くとそこには平然とした姿で転がっている彼方がいた。
『転がるなら違うところに転がればいいでしょ!!!』
「いちいちうっせぇな!俺の勝手だろうが!!」
まぁそうだけど…。
でも転がるとこなら他にもあるでしょ。
『けど!…ぎゃあ!!ちょっと何処触ってんの!!』
「触ってねぇよ!!あー喚くな!うるせー!!」
彼方と騒ぐ事数分…。
「おいっ!!チッ、寝やがったし。寝過ぎだろこいつ」
見事に私は眠りに落ちた。