王龍×姫龍
『pardon?』
今男って言った??
ちょっと待て。私男じゃないぞ!?
Iam girl!!
「だから男つってんだろ」
答えてのはさっきから睨みつけてくる彼方。まっ、まだ睨んでやがる。
『男って何?』
「てめぇまだしら切んのか!あ!?」
『だから何かって聞いてんの!!!』
質問というより…口論。
はっきり言ってくれないとわかんねぇよ!!
「あーくそっ…おめぇ彼氏いんだろ」
は?え、あっ!からしね。でも残念。
『私からし食べれない』
「「は?」」
彼方と蒼也がハモった。
いや、私からし苦手なんだよね。匂いも味も無理なんだよ~。
『おでんにからしなんてもってのほかだから!!肉まんにからしとか…考えただけで腸が煮え繰り返りそう』
ふつふつと湧いてきた怒りを抑えるために頭をぶんぶん振り回してたら傍にいた和樹に慌てて止められた。
「蓮愛ちゃん、からしじゃなくて彼氏だよ」
苦笑しながらその一言。
からしじゃなくてかれ…彼氏!?
『なっなななな何言ってんの!?私彼氏なんていないよ!!』
「吃りすぎだろ」
しっ失礼。じゃなくて私マジで彼氏いないし。
「照れるなって~ん。俺らちゃ~んと見てたんだぜ?」