王龍×姫龍
『だってこの勘違い男①がっ!!!』
「①って何よ」
『彼方が①で蒼也が②、湊人が③和樹が④』
そう言った瞬間蒼也と彩乃に鋭く睨まれて私は即座に目を逸らした。彩乃もいたのか。じゃあ千夏もか。
逸らした先には湊人がいて、
「勘違いって何よ~」
湊人って変わった喋り方だよね。
『私彼氏いないし』
いるなら是非見てみたい。私の彼氏見せて~。
「じゃああいつ誰だよ」
未だに機嫌が悪い彼方。私もあいつが知りたいよ。聞くと分かったあいつの情報は、
・銀メッシュ
・顔はいいほう
・若干垂れ目
・背は和樹より少し高い
お兄ちゃ~~~ん!!!
これ完全兄ちゃんだろ。ちょっ、勘弁して。兄ちゃんが彼氏って…
『ないわ』
「何がよ」
たしかに仲いいし好きだけどlikeだからね。
not love.
『それさ、私の兄ちゃん』
「「「…は?」」」
今何人のホモった?いや、違う。ハモった?皆タイミング合い過ぎだよ。
「兄ちゃんって優磨さん?」
『うん』
そっか、彼方達兄ちゃんの事知らないんだっけ。
それからは大変だった。中々信じない彼方と蒼也をなんとか言い聞かせて…疲れた。
「んだよ、兄貴かよ。勘違いさせてんじゃねーぞボケ」
勝手に勘違いしたのお前らだろ。しかもボケは彼方だよ!!
「兄貴ならいい」