王龍×姫龍
「蓮愛の兄ちゃんかっこいいよね」
『そうなのかなー』
千夏の趣味はあんな顔ね、わかった。確かに顔はいいけどさ。
「今度紹介してよ」
『やめときなよ』
速答した。マッハのレベルで速答した。本気でやめといたほうがいいと思う。あの変人と一緒にいたらかなり体力と神経使うよ。私はもう慣れたけど。
あ、そうだ。
『彩乃、味噌汁作って』
「いきなり!?」
こうして楽しく過ごせるのもあの人がいてくれたから。
あの人がいなかったら私は今、ここにいないかもしれない。
私は一生感謝して一生悔みます。
私があの人の人生を滅茶苦茶にしてしまった。
今でもあの頃の記憶はずっと頭の中に残っています。
ごめんなさい、柑奈さん…。