王龍×姫龍
「ねぇ桜義、今度紹介してよ」
理沙もかよ。
千夏にも同じ事言われたんだけど…。
ん?待てよ。もしかしたら二人は双子なのかも知れない。だから意見が合うんだ。苗字が違うのはきっと事情があるんだよね。大丈夫、聞かないよ。
『うーん、また今度ね』
今度は一生来ないけど。
油断するなって言ったのに。気づいた時にはもう遅い。
「煩いなぁ!!」
『確かに煩いよね』
さっきから男子達が廊下と教室を使って鬼ごっこをしていた。
ほんと男子ってこういう遊び好きだよねぇ…。
「煩いし、トイレ行こう?」
ほんと女子はトイレに溜まるの好きだよねぇ…。
そう思いつつも私達はトイレに行く為に席を立った。
あーあ。この時おとなしく教室にいればよかったのに。