王龍×姫龍
「そしたら元木がさぁ~」
「うんうん、そんで??」
私達が教室から出ようとした瞬間…
ドンッ
『いたっ』
私は走っていた男子と衝突事故を起こして尻もちをついた。
わっ私のおケツちゃんが…。
「桜義大丈夫!?ちょっと、謝りなさいよ!!」
『恵美、大丈夫だから』
そう言って顔を上げた。
「「「…え」」」
どうやら私の周りの人はよくハモるようだ。
皆の顔を見れば皆、目を丸くして私の目をガン見していた。
ちょっ、男子もか。
ん、ちょっと待て。目??
私はポケットから鏡を取り出して恐る恐る自分の目をみた。
『あ…』
私の呆然とした声がやけに響いた。