王龍×姫龍


「そしたら元木がさぁ~」

「うんうん、そんで??」

私達が教室から出ようとした瞬間…

ドンッ

『いたっ』

私は走っていた男子と衝突事故を起こして尻もちをついた。
わっ私のおケツちゃんが…。

「桜義大丈夫!?ちょっと、謝りなさいよ!!」

『恵美、大丈夫だから』

そう言って顔を上げた。

「「「…え」」」

どうやら私の周りの人はよくハモるようだ。
皆の顔を見れば皆、目を丸くして私の目をガン見していた。

ちょっ、男子もか。

ん、ちょっと待て。目??
私はポケットから鏡を取り出して恐る恐る自分の目をみた。

『あ…』



私の呆然とした声がやけに響いた。




< 50 / 74 >

この作品をシェア

pagetop