王龍×姫龍

『確かに集会出なかったくせに悪魔なんて言った私が悪いけど坊主だけは勘弁して下さい』

「よくわかんないけど坊主にはしなくていいから集会にはちゃんと出なさいよ?」

『これからはちゃんと出ます』

坊主は免れた、よかった…。坊主なんて総長として面子たたねぇし。あっまず集会出ない時点で面子立ってないか。あはは。

あ、説明し忘れてたけどこの子は成瀬玲華。この子も姫龍の幹部。和樹と同じ頭脳派。結構厳しくて怒ると怖い…。

『あれ、湊人は?』

「湊人ならさっきコンビニ行ったよ。そろそろ帰って来るんじゃないかな」

そう話してたら扉が開いた。

「お~来てんじゃん」

『湊人、久しぶり』

この何かゆるい人は藍澤湊人。口調はゆるいけど勘が良くて鋭い。…エロいけど。

「おめぇが久しぶりに来るって聞いたからわざわざ買ってきてやったんだぜ~」

そう言って手渡されたのは私の大好きなアイスだった。湊人…あんた神だよ。一生恨み続けるよ。あっ違う。一生敬い続けるよ。

『湊人マヂありがとう。超嬉しい』

「そうかいそうかい。ならよかったな~」

私は湊人にお礼を言うとアイスをぱくぱく食べ始めた。うん、美味い。

「蓮愛、彼方さんの事は聞かないの?」

『え?彼方?今はアイスが大事』

そう。今はアイスに集中してるんだ。だから彼方なんてどうでも…

「おいっ今日あいつ来てんのか!?っていんじゃねぇか!来たなら来たって言えや!」


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