王龍×姫龍
兄貴登場

『ただいまー』

そう言うと私は玄関を抜けリビングへ足を進めた。
すると

「おかえり。ねぇ銀でいいと思う?」

何の話だよ。
そうツッコミを入れたくなるこの人は私の兄、桜義優磨。

『兄ちゃん主語がないよ。銀って何?』

いきなり話始めるからなこの人。主語なし兄ちゃんって呼ぼうか。

「髪の色だよ。だって真っ黒つまんないからさ。で、どう?」

『やめてくれよ』

兄ちゃん、頼む。
お風呂の浴槽でプリンを作る事はもう許すから銀髪はやめてくれ。恥ずかしくて横歩けないよ。

「えー何でー?もう銀髪用の髪染め買っちゃったよ」

買ったのかよ。
塚買ってから聞くとかおせぇよ;;

『じゃあせめてメッシュにして?それなら銀オッケーだから』

「えー…。まぁ蓮愛がそう言うなら。じゃあ明日楽しみにしててね。兄ちゃん変身してるから!」

どうせ変身するなら仮面ライダーにしてほしいかな。ウルトラマンには悪いけど私はライダー派なんだよね。
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