琥珀色の誘惑 ―日本編―
二十七階で降りた時、見知った顔のSPが何人かいた。
彼らは顔を見合わせ、フロアは一瞬どよめいた。
そうしていると長い髪の男性が歩いて来た。ヤイーシュである。
舞はその西洋人を思わせる顔立ちに、思わず見惚れてしまった。身長は舞より高いがミシュアル王子ほどもないだろう。
実直そうなターヒルといい、目の前の男性といい、そしてミシュアル王子……。
(クアルンってイケメンの産地かも……)
などと呑気なことを思い浮かべ、心の緊張が解れるのを感じていた。
そんな舞にヤイーシュの鋭い声が届く。
「女――フロントで何と告げるように言われたか、今一度繰り返せ」
舞はドキドキしながら、ターヒルに言われたことを繰り返した。
「お前にそれを告げた男は、お前の為すべきことを説明したな?」
「は、はい」
「いいだろう。こっちへ」
彼らは顔を見合わせ、フロアは一瞬どよめいた。
そうしていると長い髪の男性が歩いて来た。ヤイーシュである。
舞はその西洋人を思わせる顔立ちに、思わず見惚れてしまった。身長は舞より高いがミシュアル王子ほどもないだろう。
実直そうなターヒルといい、目の前の男性といい、そしてミシュアル王子……。
(クアルンってイケメンの産地かも……)
などと呑気なことを思い浮かべ、心の緊張が解れるのを感じていた。
そんな舞にヤイーシュの鋭い声が届く。
「女――フロントで何と告げるように言われたか、今一度繰り返せ」
舞はドキドキしながら、ターヒルに言われたことを繰り返した。
「お前にそれを告げた男は、お前の為すべきことを説明したな?」
「は、はい」
「いいだろう。こっちへ」