琥珀色の誘惑 ―日本編―
「馬鹿を言うな。これは殿下のご命令で、当然のことだ」
「と……とうぜん?」
「そうだ。殿下の寝所に上がる女は、全て検分する。武器を隠し持つ可能性もあるのでな」
舞は唖然とした。
そんな話は聞いたことがない。第一、この間はいきなり舞をベッドに押し倒したはずだ。
「早くしないか。殿下がお待ちだ」
「イヤよ! そんなのは絶対にイヤ!」
ミシュアル王子を探そう。直接、尋ねてみよう。
舞がそう思って部屋から出ようとした時、ヤイーシュに腕を掴まれた。振り解こうとするが、もの凄い力だ。
「い、痛い……離して」
「全く。異国にはろくな女がおらん」
「と……とうぜん?」
「そうだ。殿下の寝所に上がる女は、全て検分する。武器を隠し持つ可能性もあるのでな」
舞は唖然とした。
そんな話は聞いたことがない。第一、この間はいきなり舞をベッドに押し倒したはずだ。
「早くしないか。殿下がお待ちだ」
「イヤよ! そんなのは絶対にイヤ!」
ミシュアル王子を探そう。直接、尋ねてみよう。
舞がそう思って部屋から出ようとした時、ヤイーシュに腕を掴まれた。振り解こうとするが、もの凄い力だ。
「い、痛い……離して」
「全く。異国にはろくな女がおらん」