琥珀色の誘惑 ―日本編―
(14)情熱の目覚め
ミシュアル王子は五日後と言った。
しかし、黙ってその日を待っていては、次に逢う時は正式な婚約者とマスコミに書かれてしまうかも知れない。それからでは遅いのだ。
(ここで……間違いないよね?)
父に頼んだがミシュアル王子と連絡は取れなかった。
次に舞は自分でクアルン大使館に電話をした。しかし、『そういったお問い合わせにはお答えしかねます』と素気無く切られてしまう。
結局、舞は覚悟を決めて、クアルン大使館まで直接乗り込んだのである。
だが、一般職員が舞のことを知るはずはなく……。
門前払いを食らい掛けたその時、なんとリムジンの運転手が舞のことを覚えていてくれた。
そのおかげで、彼らは舞が本国の王太子にとって重要人物だと知る。
後は下にも置かないもてなしで、すぐに連絡を取ってくれた。
今、舞はそのリムジンに乗せてもらい、ミシュアル王子が極秘に滞在するというホテルの前に降ろしてもらった所だった。
しかし、黙ってその日を待っていては、次に逢う時は正式な婚約者とマスコミに書かれてしまうかも知れない。それからでは遅いのだ。
(ここで……間違いないよね?)
父に頼んだがミシュアル王子と連絡は取れなかった。
次に舞は自分でクアルン大使館に電話をした。しかし、『そういったお問い合わせにはお答えしかねます』と素気無く切られてしまう。
結局、舞は覚悟を決めて、クアルン大使館まで直接乗り込んだのである。
だが、一般職員が舞のことを知るはずはなく……。
門前払いを食らい掛けたその時、なんとリムジンの運転手が舞のことを覚えていてくれた。
そのおかげで、彼らは舞が本国の王太子にとって重要人物だと知る。
後は下にも置かないもてなしで、すぐに連絡を取ってくれた。
今、舞はそのリムジンに乗せてもらい、ミシュアル王子が極秘に滞在するというホテルの前に降ろしてもらった所だった。