琥珀色の誘惑 ―日本編―
目の前に、深く神秘的な琥珀色の瞳が近づいてきた。


(何を……してるの? わたし、どうしちゃったの?)


彼が喘ぐように言った「逢いたかった」――その台詞は、舞の中にある理性や自制心を溶かしてしまう。

炎が這うように、灼熱の吐息が舞の唇をこじ開け侵入してくる。


「そうだ……いい子だ」


舞は固く目を閉じ、口の中に火傷しそうなほどの熱さを感じていた。

息もつかせぬほどの情熱を押し込まれ、舞は懸命に応える。

次第に、彼女の手がミシュアル王子の背中に回り、爪が肌に喰い込む。

それが合図のように、彼は舞の腰を強く自分に引き寄せ、ふたりの体がピッタリと重なり……。


刹那――王子は弾かれたように体を反らせた。


「ここまでだ! 私の理性の限界だ」


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