恋愛音痴
「……琉希」
ドアの方をみると
果物やお菓子を持った蓮紅がいた
ゆっくり歩いてくると
あたしの頭を手をポンッと置いて
セイタの横に座った
「セイタさん…俺っすよ、蓮紅っす
そろそろ目開けても
いいんぢゃねえっすか?
…待ってますから」
蓮紅…
そーだね、
最近知ったんだけど
セイタと蓮紅は
すごく仲がよかったみたいだった
入学して初めて
セイタのお見舞いにきたとき
蓮紅がいて、びっくりしたあたしは
理由を聞いたらそう言ってたっけ
『蓮紅、ありがとね』
「あぁ…」
蓮紅は悲しそうな顔をしていた
「ケーキ持ってきたよ!」
その時ラミとタツヤが
ケーキを持って部屋にはいってきた
「お疲れ様っす」
すかさず蓮紅は2人に挨拶していた