恋愛音痴
しばらく走ると丘の上にきた
「おい、ついた」
『おー!すんごい!
めっちゃ綺麗じゃんか!』
バイクで走りながら横をみると
綺麗な夜景が広がっていた
夜景がときどき木で
みえなくなるから
見えたときは
余計に綺麗に感じる
あたしが住んでる所って
こんなに都会だったんだね
*ー*ー*ー*ー*
『送ってくれてありがとね』
「あぁ、ぢゃーな」
バイクが遠ざかっていく
辺りに残る排気ガスの匂い
それと……
服に残る蓮紅の匂い
あたしはゆっくりと家に入った