恋愛音痴
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「琉希ー!今からアイス食いに
行くけどくるかあー?」
『…あっ行く!亮介のおごり〜』
亮介の声でふっと我に返り
急いで前にいる亮介を追いかける
学校から歩いて
15分くらいのところにある
アイス屋に向かった
「琉希はほんとにアイス
好きだよなー、昔っから」
懐かしむように
アイスを食べるあたしを見る亮介
『おいしいぢゃん?』
「アイスあればどこにでも
ついて行きそうであぶねえなあ…」
そう言うと持っていたスプーンで
あたしのアイスを食べる亮介
…はたからみたらカレカノなのかな
そんな事思っちゃうあたし
本物の馬鹿みたい
「ん、うまい!」
『亮介だってアイス好きぢゃん!』
亮介は小さい頃
アイスをひとつ食べれなかった
甘い苦手だったからね、
最近やっと
食べれるようになったみたいだけど…
亮介が残していたアイスは
全部あたしが貰っていた
そんな日がすごく懐かしい
小さい時から亮介は
あたしを可愛がってくれてる
…感謝しなきゃな