恋愛音痴
「あいつ…椿ってんだけどさ……
『蓮紅の彼女?』
じっとしてるのが苦しくて
亮介の言葉を遮って聞いてしまった
「…あははは!ちげーよ!
あいつは蓮紅の彼女じゃねーよ!」
『だって、さっき…』
「あいつ、蓮紅の事が好きなんだよ
ゆっても元カノ(笑)
あいつ中学ん時までは
すんげぇ可愛くてさ
ギャルなんかじゃなかったし
まあまあ元気なほうだったけど…
部活少女、みたいな
清純な感じだったんだけどなあ
……変わっちまった」
驚いた、
あの人が清純だったなんて…
あんなに人って変わるもんなんだ
化粧で元の顔が
分からなかったけど(笑)
「性格も変わっちまってさ
蓮紅と付き合ってる癖に
何人の男ともヤったりしてて
それが原因で別れた」
そのくせに
まだ蓮紅狙ってるんだよな
っと笑う亮介
そんな酷い事しといて
蓮紅が好き、なんて都合よすぎ
「蓮紅も迷惑してるし
諦めるようにゆってんだけどな」
『ふーん』
ムキになってしまうあたし
何がしたいかわからない
あたし、どうしちゃったんだろ