恋愛音痴
いつの間にか体育館にいて
説明会が始まろうとしていた
『内、トイレ行ってくる』
「あいよ〜」
説明会が長くなると
判断したあたしはトイレに向かった
綺麗な校舎のはずなのに
廊下の隅には煙草の吸いがら
がむの吐き捨てたもの
お菓子のごみが所々散乱していた
『きったねー』
思わず呟いた
せめて
ゴミくらい片付ければいいのに
「あれ?一年生かなー?」
廊下にたまっていた中の1人
赤髪の男があたしに声をかけた
『はい、』
「入学そーそー
サボリなんて気合いはいってんね〜」
「可愛いぢゃん〜名前は?」
金髪の奴も入り込んできた
『流星琉希』
「るぼし…?」
あたしの名前を聞いて
顔をしかめたやんちー達
「ラミさんとセイタさんの親戚?(笑)」
「ってか超似てんぢゃね(笑)」
周りにいた柄の悪い人達が
口々に馬鹿にした口調で言ってくる