恋愛音痴
一瞬の沈黙が流れて
自己紹介が始まった
「俺はカナタ、奏太でいーから」
金髪の人
「俺は、ユウセイ
悠生でおっけー!」
赤髪の人
「蓮紅、れんくで」
黒に金のメッシュがはいった人
『内は琉希です』
「タメ語でいーよ(笑)
ちなみにこいつ琉希のためだから」
悠生が蓮紅の
肩を叩いてそう言った
なぜか不機嫌そうな蓮紅は
おう、と言って横をみた
短髪のツンツンした髪
細身な身体
筋肉もついていて
初めてみれば先輩にみえた蓮紅
ためだったんだ……
*ー*ー*ー*ー*
それからは、
この4人とあたし紗菜の6人で
いることが増えた
紗菜とあたしはまさかの
2組で同じクラスで
蓮紅は4組だった
毎日が楽しくて
時間を忘れるくらい遊んでいた