この男、偽装カレシにつき
でも…。
ディープキスって、こんな感じだったんだ。


センパイの舌がしっとりと絡みつく度に、私の緊張はゆっくりとほどけていく。


自分の中に、自分以外の誰かが入ってきているのに。
怖いどころか、むしろ心地いいなんて…。


こんな不思議な感覚があるなんて、今まで想像したこともなかった。


センパイが歩くエクスタシーって呼ばれてる理由が、ようやく私にも分かった気がする。


センパイのキスはまるで麻薬だ。
頭が痺れる上に、足にクる。


腰砕けにされた私は、センパイに支えられてなんとか立ってる状態。


ねぇ、センパイ。
何で私にキスしてるの?
私だよ?分かってる?
それとも、本当にオンナなら誰でもいいの?
そういうの、止めたって言ってたじゃん。
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