この男、偽装カレシにつき
「ていうか、何で橘センパイがそのマフラー巻いてるんですか?
それ大野センパイのですよね」
「寒い日は大抵俺が使ってるんだよ。
あいつのものは俺のみたいなものだからな」
どこのガキ大将ですか、あんたは。
確かに近頃めっきり寒くなって、マフラーが手放せなくなったけど。
橘センパイがマフラーを借りてさえいなければ、もしかしたら今頃大野センパイのカノジョになれてたかもしれないのに…。
私がぶつぶつ文句を言っていると、センパイはため息をついた。
「んなわけあるか」
コイツ…もとい橘センパイってば、ひどいことを何でこうサラっと言うのかしら。
「何でですか?」
「お前は俊介のタイプじゃないから。
もちろん俺のタイプでもないけど」
その余計な付け足しにさらに腹が立つものの。
こっちだってアンタなんかまっぴらゴメンですよ、と言えない小心者の私。
それ大野センパイのですよね」
「寒い日は大抵俺が使ってるんだよ。
あいつのものは俺のみたいなものだからな」
どこのガキ大将ですか、あんたは。
確かに近頃めっきり寒くなって、マフラーが手放せなくなったけど。
橘センパイがマフラーを借りてさえいなければ、もしかしたら今頃大野センパイのカノジョになれてたかもしれないのに…。
私がぶつぶつ文句を言っていると、センパイはため息をついた。
「んなわけあるか」
コイツ…もとい橘センパイってば、ひどいことを何でこうサラっと言うのかしら。
「何でですか?」
「お前は俊介のタイプじゃないから。
もちろん俺のタイプでもないけど」
その余計な付け足しにさらに腹が立つものの。
こっちだってアンタなんかまっぴらゴメンですよ、と言えない小心者の私。