この男、偽装カレシにつき
ドキィッ。
突然感じたセンパイのいつもより高い体温に、思わず胸が跳ね上がる。


何、この手…。
もう少しいろって。
もしかして甘えてんの?
橘センパイが、私に?!


まままま、まさか!
ないないないない。
どうせまたからかってんでしょ?
慌てた私をバカにするんでしょ?


だけどセンパイは、冗談だと笑いもしなければ、私の手を離そうともしない。


「俺が寝付くまででいいから」


しかも何?
その少し寂しげな目は!


いつもとキャラが違いすぎて、調子狂うんですケド!
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