この男、偽装カレシにつき
なるほどね。
橘センパイは、こういう風に女をタラシてるんだ。


こんな感じで甘えられたら、普段とのギャップに、そりゃあみんなコロッといくわけだわ。


でも私は、センパイの見た目に騙されるような、そこらへんの女子とは違う。


こんなヤツの毒牙にかかって堪るか!
こんなヤツ、こんなヤツ…。


―――ううっ、ダメだ…。
橘センパイにこんな目で見つめられると、断れる気がしない。


結局私もそこらへんの女子と同じだったみたいだ。
< 126 / 499 >

この作品をシェア

pagetop