この男、偽装カレシにつき
あのー…。
センパイの動きがピタッと止まったのはナゼでしょうか?


まさか。
まさかとは思うけど。
寝オチってことはありませんよね?


恐る恐る見ると、案の定、センパイは私を抱きしめたまますやすやと寝息を立てていた。


オーイ!!
嘘でしょっ?!
こんなに人をドキドキさせといて、自分は寝てるなんてアリ?!


何なの、コイツ!
許せなさ過ぎる!
こっちはうっかり、ショジョ喪失の覚悟までしちゃったのに!


スパーン!
頭をひっぱたいてみたものの。
センパイは深い眠りに落ちたまま、一向に目を覚ます気配はない。
< 135 / 499 >

この作品をシェア

pagetop