この男、偽装カレシにつき
ふて腐れながら落ちたジェラートを片付けていると、センパイがぽつりとつぶやいた。


「―――で、何があったんだよ」


「へっ?」


「昨日お前の様子がおかしかったって、俊介が言ってたから」


センパイは私の顔をじっと見た。


それって…。
もしかして…。
私のこと、心配してるの?


ジェラートに付き合わせたのも、もしかして口実?
本当はそれを聞きたくて、私を呼び出したの?


ボンッ!
私の頭が瞬時に爆発した。


嘘っ!
このオトコが、まさか私を心配してんの?
晴天の霹靂なんですケド!
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