この男、偽装カレシにつき
俺のカノジョでいろよ。
カノジョでいろよ。
カノジョでいろ…。


頭の中に天使のラッパが鳴り響くように、センパイの言葉がリフレインする。


カノジョはカノジョでも、偽装カノジョだって分かってる。
オンナ避けのためだってのも分かってる。


それでも、そんな風に言ってもらえるなんて嬉しすぎる。



もういいや。


『雪乃』がセンパイにとってどれだけ大切な存在なのか、気にするのはもうやめよう。


今センパイの一番側にいるのは私なんだから。
そんなこと気にしてたら、もったいないよ。
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