この男、偽装カレシにつき
「オマエは全く…。
どういうつもりかサッパリ分かんねー」


イヤイヤイヤイヤ。
サッパリなのはこっちですって!


「どうすんだよ。
付き合うのか、付き合わねーのか」


ダ、ダメだ。
橘センパイの目力は心臓に悪い。


簡単な二択なはずなのに、デッドオアアライブを選ばされてる気分になるのはナゼ?


「ええええ、えーと…」


「…もういい。
今のはナシだ」


一向に結論を出さない私に愛想を尽かしたのか、センパイはベンチから立ち上がると、私を置いて歩き出してしまった。
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