この男、偽装カレシにつき
「…ふーん。
本当に付き合うことになった、ねぇ」


翌日。
女子更衣室で、豊満な胸を隠そうともせずに純ちゃんが言った。


今、体育の授業のためにジャージに着替えてるとこ。


いつも思ってたケド、純ちゃんて結構胸大きいのよね。
あのリアルな谷間はB寄りのAカップ(しつこい)の私には夢のまた夢…、じゃなくて。


昨日の予想外な展開を伝えたというのに、純ちゃんは驚きもしない。


ええっ、ウッソー!とか。
良かったじゃーん、とか。
もっと反響があるかと思ってたんですケド。


「つーか、今までと何が違うワケ?
偽装とは言え、チューもしてたし、デートもしてたじゃん」


確かに。
ヤツが相手だから、既にやることはやってたりする。


「ああ、アレはまだか。
エッチ」


純ちゃんの爆弾が、私の頭を直撃した。
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