この男、偽装カレシにつき
コーヒーは甘いのがお好き
「は?
何よ、それ」
飲みかけていたパック入りの牛乳を思わず吹き出したのは、私の中学からの親友の純ちゃん。
純ちゃんはアイドル顔負けの乙女チックな外見からは想像できないくらい、男前な性格の持ち主。
「だから、橘センパイのカノジョになったの。
大野センパイとお近付きになるために」
今日こそ大野センパイに告白すると息巻いていた私が、告白できなかった上に遅刻する羽目になった理由を聞かれて、おおかたの説明が終わったとこ。
純ちゃんは私の説明を聞き終わって、あんぐり口を開けてる。
そんなマヌケな顔をしてもかわいいなんて、美人ってズルいよね。
「ちょい待ち、チエ。
アンタがカノジョ?
しかもあの、橘隼人の?」
そうです。
あの、歩くエクスタシー野郎ですとも。
もちろん偽装だけどね。
本命は麗しのグレーマフラーの君、大野俊介センパイだもん。
何よ、それ」
飲みかけていたパック入りの牛乳を思わず吹き出したのは、私の中学からの親友の純ちゃん。
純ちゃんはアイドル顔負けの乙女チックな外見からは想像できないくらい、男前な性格の持ち主。
「だから、橘センパイのカノジョになったの。
大野センパイとお近付きになるために」
今日こそ大野センパイに告白すると息巻いていた私が、告白できなかった上に遅刻する羽目になった理由を聞かれて、おおかたの説明が終わったとこ。
純ちゃんは私の説明を聞き終わって、あんぐり口を開けてる。
そんなマヌケな顔をしてもかわいいなんて、美人ってズルいよね。
「ちょい待ち、チエ。
アンタがカノジョ?
しかもあの、橘隼人の?」
そうです。
あの、歩くエクスタシー野郎ですとも。
もちろん偽装だけどね。
本命は麗しのグレーマフラーの君、大野俊介センパイだもん。