この男、偽装カレシにつき
「無理って、チエ…。
ショジョなんて大事に取っておいたら価値下がるんだからね。
ありがたがられるうちに、さっさとあげちゃいな」


イヤイヤイヤイヤ!
昨日付き合うことになったばっかだし!
そんななまめかしい話は一切してナイんですケド!!


ていうか、非ショジョってオヤジ化するの?
なんか来るべき喪失の日が怖いんですケド!


エッチの考え方にギャップがあり過ぎて参考にならん、と首を振ったとき、ふと純ちゃんの首筋に痣を見つけた。


「あれ。
純ちゃん、首赤いよ。
虫に刺された?」


純ちゃんの肌は白くてきれいだから目立つ。
しかも一個や二個じゃないし。


「ちょーいっぱい刺されてる」


純ちゃんてばウケるー、なんて私が笑ってると、


「こんな季節に虫に刺されるか」


純ちゃんに一蹴されてしまった。
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