この男、偽装カレシにつき
うおっ。
いつの間に電車が!
慌てて車内に乗り込む私に、まさかドジ専を疑われてたとは知らないセンパイは(そりゃそーだ)、眉間に皺を寄せる。
「恥ずかしいから扉に膝挟むんじゃねーぞ」
「そんな何度も挟みませんって!」
つーか、私の史上最大の失態を公衆の面前で暴露すんな!!
あんなの、人生で一回あるかないかの確率だっつーの!
狙ったって、なかなかできないんだから!
こんだけバカにするんだから、やっぱりドジ専ってことはないか。
なんて納得しながら、私はセンパイと並んで空いていた椅子に腰を下ろす。
プシュー。
気の抜けた音と共に扉が閉まりかけたそのとき、
「きゃあっ」
悲鳴にも似た叫び声とともに、私たちの後から電車に駆け込んだ女の人が、扉に膝を挟まれた。
いつの間に電車が!
慌てて車内に乗り込む私に、まさかドジ専を疑われてたとは知らないセンパイは(そりゃそーだ)、眉間に皺を寄せる。
「恥ずかしいから扉に膝挟むんじゃねーぞ」
「そんな何度も挟みませんって!」
つーか、私の史上最大の失態を公衆の面前で暴露すんな!!
あんなの、人生で一回あるかないかの確率だっつーの!
狙ったって、なかなかできないんだから!
こんだけバカにするんだから、やっぱりドジ専ってことはないか。
なんて納得しながら、私はセンパイと並んで空いていた椅子に腰を下ろす。
プシュー。
気の抜けた音と共に扉が閉まりかけたそのとき、
「きゃあっ」
悲鳴にも似た叫び声とともに、私たちの後から電車に駆け込んだ女の人が、扉に膝を挟まれた。