この男、偽装カレシにつき
まさかとは思うケド。
センパイ、私が隣にいること忘れてないでしょうね…。


急に心配になって、私は思わず学ランの裾を引っ張った。


「し、知り合いですか?」


見当がついてるクセに聞く私。
この性格の悪さは、センパイに感化されただけですから。


さぁ、正直に吐け!
いい加減、雪乃の件をハッキリさせようじゃないの。
こっちは逃げも隠れもしないんだから!


とは言え、返答を待ちながら心臓がバクバク鳴ってる小心者の私。


そんな私の心配をヨソに、センパイは彼女を見てぶはっと吹き出すと、


「相変わらずお元気そうで」


お腹を抱えてそう言った。


あれ?
なんかこの光景、以前見たことがあるような気がするんですケド。
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