この男、偽装カレシにつき
さて。
あの色気垂れ流しオトコは一体どこだ?
廊下から2-Cの教室の中を覗き込んだのに。
ヤツはおろか愛しの大野センパイのお姿さえ見当たらない。
逃げ足の早いヤツめ。
騙された恨み、近いうちに晴らしてやる。
なんて、怒りにわなわな震えていたとき。
後ろから声をかけられた。
「そこ、邪魔なんだけど」
そのはるか高い上空からヒトを見下すような声には聞き覚えがあった。
振り返るとやっぱり色気垂れ流しオトコ、もとい橘センパイが立っていた。
いたいけな女子高生を嵌めようだなんて、どんだけ根性曲がってるんですか!
首根っこ付かんでそう言おうとしたとき。
「あれ?」
橘センパイの後ろから大野センパイがひょこっと顔を出した。
しまった。
この色気垂れ流しオトコの陰に隠れて大野センパイが目に入らなかったなんて、何たる不覚!
これじゃ、大野センパイファン失格だわ。
あの色気垂れ流しオトコは一体どこだ?
廊下から2-Cの教室の中を覗き込んだのに。
ヤツはおろか愛しの大野センパイのお姿さえ見当たらない。
逃げ足の早いヤツめ。
騙された恨み、近いうちに晴らしてやる。
なんて、怒りにわなわな震えていたとき。
後ろから声をかけられた。
「そこ、邪魔なんだけど」
そのはるか高い上空からヒトを見下すような声には聞き覚えがあった。
振り返るとやっぱり色気垂れ流しオトコ、もとい橘センパイが立っていた。
いたいけな女子高生を嵌めようだなんて、どんだけ根性曲がってるんですか!
首根っこ付かんでそう言おうとしたとき。
「あれ?」
橘センパイの後ろから大野センパイがひょこっと顔を出した。
しまった。
この色気垂れ流しオトコの陰に隠れて大野センパイが目に入らなかったなんて、何たる不覚!
これじゃ、大野センパイファン失格だわ。