この男、偽装カレシにつき
こうなると最早エッチどころの騒ぎじゃない。
いかにパンツを見せないかの勝負だ。


そんな事情を知らない(そりゃそーだ)センパイの手が、ちゃっかりスカートのホックを外しにかかる。


おのれ、片手で器用なヤツめ!
そうはさせるか!


私はファスナーをブロックしてスカートを脱がされるのを阻止する。


だけどセンパイはそんな防御に怯むことなく、今度は直接太ももに手を伸ばして来た。


手クセ悪っ!!


慌ててその手をバシッと叩くと、再び不機嫌な顔になったセンパイがこっちを見た。


「…今度は何だよ」


「こ、これ以上は(ある事情で)ダメです」


「知るか。
観念しろ」


これが観念できるかーっっ!
私にとっちゃ、一大事なんだっつーの!
< 204 / 499 >

この作品をシェア

pagetop