この男、偽装カレシにつき
そんなイチゴの綿パンを賭けた仁義なき戦いを繰り広げていたとき。


ぐきゅるるるー。
突然私のお腹がマヌケな音を立てた。


嘘でしょっっ?!
よりにもよってこんなときに、私のお腹ってば、なんつー音で鳴ってんのっっ?!


同じ鳴るにしても、ぐー、と、ぐきゅるるるー、じゃ天地ほどの差があるっつーの!(ないだろ)


センパイは私を一瞥すると、大きなため息をつきながら体を起こした。


ですよね…。
さすがのゴールデングラブ賞でも、萎えますよね。


完全にやらかしてしまった。
あんな音が鳴るよりか、イチゴの方がまだ可愛いげがあったかもしんない。
いや、ないか。
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